2011年01月29日

西染織工房を訪ねる


染織家の西耕三郎先生の工房を訪ねる見学会を木村裕美先生のコーディネートで開催しました。先生のアトリエは西川口駅東口から近い並木2丁目の先生のご自宅の一角にあります。

工房の中は、創作の現場の空気で、かべには染織に使う刷毛がたくさんかけてあります。

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先生はわかりやすく、インド・アジアから伝わる染め文化、芹沢_介をはじめとする民芸の系譜、東京の染めもの産業の分布、川口の横曽根の染織産業の話しをしてくださいました。

「これは松葉、これは立湧、これは菖蒲革・・・」

これらは文様の名称です。江戸型染の膨大なコレクションを所蔵されています。それらをひとつひとつ、真近かでじっくり拝見させていただく貴重な機会をいただきました。

katagami.jpg

「よく見ると、切り抜いたところに細い糸が貼ってあるでしょう。補強のためです。」

この線は染めて出てしまわないんですか?

「それが出ないように染めるのが技術です」

精緻でみごとな手しごとの奥深さに参加者からため息が漏れます。

「伝統はただ真似してるだけじゃだめ。さらに昔しを研究し、その上で新しいことに挑戦しないと。」

西先生な奈良の天平時代の纈纐(こうけち)染の研究をされました。その上で陶芸でいう貫入が入ったような独自のスタイルを築きました。それゆえ西先生の着ものデザインには伝統と新しさがあります。

「宮代には熱心なグループがいて教えるため通っています」
「川口も工芸はじめ誇れる文化がある。地域の資源をもっと活かさないと」

アトリアで、「川口の匠」という本の出版を企画しているそうで、楽しみです。

染めや文様デザインの奥の深さと西先生の言葉が印象に残った一日でした。


posted by コラボブログ at 22:25 | TrackBack(0) | あしあと帳(日記)
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